フルモデルチェンジを行なった新型『カローラ』セダンの「アクシオ」には、なんと全グレードに5.8インチの液晶ディスプレイとバックモニターが装備されている。ただし、標準装備で付いているのバックモニターだけで、ナビゲーションやインテリジェントパーキングアシストはオプションとなる。
カローラのチーフエンジニアを務めた藤田博也さんは「日本国内のカローラセダンのオーナーの方は50代から60代の方が中心となり、今後はさらに高齢化していくと思われます。そういった年配のユーザーを、さり気なくフォローしたいという思いから、バックモニターをアクシオ全車に標準装備しました」
「こういった装備は、一度使うと手放せなくなってしまうものなので、思い切って全車に導入しました。ですが、バックモニターを標準装備することで、車両本体価格が大幅に上昇しては意味がありませんので、標準装備としながらも御納得いただける価格設定になっていると思います」
「本当はインテリジェントパーキングアシストも標準装備としたかったのですが、それはオプションとなってしまいました。また、モニターを標準装備することで、オプションのナビゲーションやパーキングアシストの装着率も高まると思っています」という。
バックモニターが標準装備される理由は、ユーザーの高齢化を気遣ってのようだ。そのため、若い年代のユーザーが多いフィールダーはオプション設定になっている。
また、このモニターは後付けのナビには対応していないので、このモニターをナビで活用する場合は、新車オーダー時にメーカーオプションでナビを選ぶ必要がある。そのため、「どうせモニターがあるならナビも付けよう」と思う人が多くなり、ナビの販売増加も狙えるというメリットも想定しているようだ。