三菱電気自動車 I が i になった

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三菱電気自動車 I が i になった
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三菱自動車が研究車両として公開した軽規格の電気自動車「i MiEV」が過去のMIEVと異なるのは、1モーター方式であるということ。これはi MiEVが軽自動車であるというのも理由のひとつだ。

インホイールモーター式の長所のひとつに、モーターを駆動輪の数だけ増やすことができるため、最高出力を簡単に引き上げることができるということがある。200kWのモーターを作るのが大変なら、50kW×4の4WDにすればいいという理屈だ。

が、軽自動車の場合、自動車業界の自主規制値として、最高出力は事実上47kW(64ps)に制限される。モーター1基で必要十分なのだ。

「中長期的にはインホイールモーターも捨てていない」(三菱関係者)とのことだが、電気自動車を普及させるためには、ガソリン車よりはるかに高い車両価格の低減は必須。軽自動車i MiEVがコンベンショナルな1モーター式を採用するのはきわめて合理的な選択なのだ。

なお、i MiEVがインホイールモーターを採用しなかったことで、三菱は次世代電気自動車の呼称MIEVをMiEVに変更した。前者のIが「In-wheel motor」であったのに対し、後者は「innovative(革新的な)」を意味している。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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