ロードサイドのキャッシュレス化は期待が大きい
鈴木 キャッシュレスという視点では、我々はETCの利用促進を図りました。わずか数年で有料道路利用量の約7割ちかくが、ETCによるキャッシュレスになったのです。この経験を踏まえますと、ロードサイドにおけるキャッシュレス化、FeliCa決済の広がりも今後伸びてくると感じています。
−−キャッシュレス化への期待は大きい、と。
鈴木 そうですね。今後、FeliCa決済の利用率が上がれば、導入側には現金の管理・輸送のリスクやコストが削減できるというメリットがありますから。これは地方においてはけっこうな負担なんです。
−−確かに現金は店舗にとって大きな負担ですね。例えばコンビニエンス業界でも、運営コストやセキュリティの面から「現金が使えない店舗」が真剣に論じられています。特に地方でポツンとあるような店舗は、現金の輸送・回収コストやセキュリティリスクが高い。FeliCa決済やクレジットカードでキャッシュレス化していくメリットは大きいと言えます。
鈴木 またお客様からしても、地方に行くとSAPA内はもちろん、一般道のルートでも銀行ATMがあまりないわけです。手持ちの現金がなくなった時に、補充できる場所が少ない。ここにFeliCa決済のメリットがあると考えています。
例えば、おサイフケータイでEdyを使えばワイヤレスで電子マネーがチャージできますし、FeliCaクレジットならポストペイ(後払い)でそのまま使える。ロードサイド施設がキャッシュレス化した方が、実は利便性が高いのです。
−−日本は長らく「現金神話」があったわけですが、それが次第に変化してきている。クルマを取り巻く環境も例外ではなく、むしろ地方やロードサイドの特性を考えると、キャッシュレス化を推進するメリットが大きそうです。SAPAは、その中でも多くのドライバーが利用する「場」として、中心的な役割を果たすと言えそうです。
☆10月31日に開催されるセミナー「拡大するロードサイド決済ビジネス」では、西日本高速道路のSAPAキャッシュレス化に向けた取り組みやビジョンの詳細解説。および、九州SAPAのFeliCa決済導入実験の最新報告などが行われる予定です。
☆セミナーの詳しい内容および申し込み
(会場の定員に達しますと締切となります)
http://www.rbbtoday.com/bch/seminar/2006-10-31-S06308.html