「当初は2代目モデルのつもりで開発していなかった」といいつつも、実際には明らかに『bB』としか見えないプロポーションでデビューの新型。“機能美”などという言葉とは裏腹の、いっさいの機能性を廃した(!?)フロントマスクのデザインは、まるで何かの能面のようでもあってもはや論評不可能……。
走りの質感はお世辞にも高いとはいえない。「とりあえず普通に走り、普通に曲がって普通に停まる」という印象。これが“日本の新しい価値観に基づくプレミアムカー”なんだとするとちょっとこの先が恐ろしい……。
ベルトラインの下に自身の姿を隠せる「まったりシート」は、昼休みなどをクルマの中で休憩をしたいという営業車のドライバーにも受けるのでは?
ピカピカと光るリング付きのスピーカーや、iPodをパクった(?)オーディオコントローラーも新型bBの売りというけれど、肝心の音質がまったく褒められたものではないのにはちょっとガッカリ。
■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★☆☆☆
パワーソース:★☆☆☆☆
フットワーク:★☆☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆
河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……