【D視点】フランスデザイン vs ドイツデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】フランスデザイン vs ドイツデザイン
【D視点】フランスデザイン vs ドイツデザイン 全 10 枚 拡大写真
1
 クルマの造形はアンチグローバルを目指す

先ごろ閉幕した注目のパリサロン(パリモーターショー)は、地元フランス自動車メーカーが、揃って「夢のスタイリング」を追求したコンセプトカーを出品し、世界に、その奥の深いデザイン力を知らしめた。

1975年から1980年頃のイタリア、カロッツェリア全盛期を彷彿とさせるフランス車勢の「造形美」のアピール、そこには近年ドイツ車勢が、完成度の高い個性的デザインの量産車で成功を収めていることが影響しているように思える。

3年ほど前頃から、ルノーもアバンギャルドで個性的なスタイルのモデルを投入しているが苦戦を強いられており、こうした状況にフランス人のプライドが黙ってはいられなかったのであろう。危機感を持った各社が本気でデザイン戦略に取り組み、今回のパリサロンで「フランスの美」を改めて世に問うたのだ。

そこで、量産車として最も新鮮なフランス車で、日本では2005年東京モーターショーに参考展示され、先ごろ発売になったばかりのシトロエン『C6』と、ドイツ車を代表し、9月発売の新型アウディ『TT』クーペを採り上げ、それぞれ主張する自動車のデザインに対する美意識や、考え方の違いを見てみよう。

D視点:デザインの視点
筆者:荒川健(あらかわ・けん)---1949年生まれ、多摩美大卒。三菱自動車で『MT90X』、マツダでユーノス『プレッソ』や同『500』のチーフデザイナーを歴任。1995年独立し、デザインフォースアソシエイションを主宰。大手自動車メーカーのモーターショー出品コンセプトカー、韓国、中国メーカーの量産車デザインを手掛ける。現在パソコンテレビGyaOの『久米宏のCAR TOUCH!!』にデザインの指南役として出演中。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《荒川健》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. 新型ダイハツ『ムーヴ』用エントリー車高調が早くも登場! タナベ「サステックプロCR」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る