【ストラーダ HDS910 長期リポート その3】地図へのこだわりは2Dに表れる

自動車 テクノロジー ITS
【ストラーダ HDS910 長期リポート その3】地図へのこだわりは2Dに表れる
【ストラーダ HDS910 長期リポート その3】地図へのこだわりは2Dに表れる 全 6 枚 拡大写真

市販カーナビといえば、ちょっと前まで地図の種類の多さや派手さを競い合っていた。とくに3D表示地図では、建物がどれだけリアルに再現できるか、スムーズに表示できるかで各社がしのぎを削って実装している売りの機能だ。

こういった3DCGを使ったカーナビ地図は見た目にちょっとカッコイイし、個人的には嫌いではない。長期リポート中のストラーダFクラスも3DCG機能をしっかり搭載している。しかし、カーナビ本来の機能である「道案内の道具」としては、2D地図の方が使いやすいと感じるのも正直なところだ。

◆2D地図の豊富なカスタマイズ機能

ストラーダFクラスを使い込んでみて、筆者が感心したのが、この2D地図に対して実直な作り込みをしていることだ。これはストラーダ全般に共通することでもあるのだが、とくに「見やすさ」「わかりやすさ」へのこだわりを感じる。

画面上の「ビュー」ボタンをタッチすると表示される「地図表示切り替え」で選択できるのは、道路の見やすさが際だたされた「ドライビング」と、地図全体を俯瞰しやすい「スタンダード」の2種類。どちらも見やすいが、ルート案内中に使いやすいのは前者だ。

また、これは細かな部分だが、地図選択メニューは、2D用と3D用でわかれており、一度に表示される選択肢が少ない。これは信号待ちなどの停車中にすばやく地図モードを切り替える際などに適している。タッチパネル操作でユーザーが“迷わないようにする”メニュー作りのうまさは、ストラーダが他社に比べて一歩リードするポイントだ。

地図のカスタマイズ機能も充実している。カーナビの機能設定では、「マップコンセプト」という項目で地図の色調を4種類から選べる。このマップコンセプトは昼と夜で別々に設定できる細かさだ。

さらにルートの表示色も、一般道と高速道でそれぞれ3色の中から選べるようになっている。地図の色調と組み合わせつつ、ユーザーが好みに応じた色で統一していくことが可能なのだ。これらは細かな部分のように思えるが、実際に試してみると、色調の違いで地図の雰囲気と見やすさがかなり変わる。

「どういった地図が見やすいか」は個人の好みが表れる分野なので、メーカーのお仕着せではなく、ユーザーがカスタマイズできる範囲を広く取っておくというのは正しい選択だろう。

◆細かな部分のカスタマイズができるのもうれしい

カスタマイズ範囲が広いというのはストラーダの魅力のひとつであり、地図そのものの部分以外にも、細かな設定項目が多々ある。一般的なランドマーク表示の設定項目が多いのはもちろん、ストラーダが草分けとなった「抜け道表示」の有無や、自車マークや操作時の効果音パターンまでカスタマイズできる。

カーナビを自分好みのカスタマイズできるのは便利であるし、何より楽しい。ストラーダを購入したユーザーは、この豊富な地図カスタマイズ機能を活用してほしいと思う。

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る