大矢アキオ『喰いすぎ注意』…邪道スパゲッティの誘惑

自動車 社会 社会
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…邪道スパゲッティの誘惑
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…邪道スパゲッティの誘惑 全 7 枚 拡大写真
2
実は本場にないアレ

その昔日本で、安レストランのテーブルというと、必ずおつまみ用ピーナッツと星座占いの自動販売機が置いてあったものだ。それらが絶滅して久しいが、いまだ健在なものがある。スパゲッティを注文したとき出てくる、タバスコと緑の筒に入ったパルメザンチーズだ。

ただし、このビッグコンビ、本国イタリアではまずお目にかかることはないのも事実だ。タバスコは、戦後日本のイタリア料理がアメリカ経由で入ってきたことと関係あるらしい。彼の地で使われていたものが、そのまま入り込んできたのだ。

イタリアでは、辛くしたければソースにトウガラシを混ぜる。こちらのトウガラシはよく効く。住み始めた当初、日本のつもりで大量に入れて大変なことになったことがある。

パルメザンチーズにしても、イタリアではすでに削ってあるものではなく、チーズの塊を下ろし金でガリガリ削るのが一般的だ。日本でちょいと洒落たイタリア料理店でやっているアレを、家庭でもいちいち実践しているのである。チーズは頻繁に買わなくてはいけないが、香り、風味とも段違いにいい。

悲しむべきは、これだけボクが「本国にない」と言っているのに、埼玉にある女房の実家ではスパゲッティとともにタバスコと粉パルメザンが、ちゃぶ台に並ぶことである。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 続きを読む

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る