朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2006年12月6日付
●論点・道路特定財源、事故・公害の被害救済に。工藤一彦・弁護士(読売・13面)
●大型タイヤ脱落221件、99年以降,ボルト折損、死者2人、整備不良が大半(読売・39面)
●エアバッグに欠陥スズキがリコール、いすゞも届け出(読売・37面)
●道路特定財源、一般財源化大幅に後退、政府案骨子案、道路優先を容認(朝日・1面)
●社説・道路財源、安倍改革が試される(朝日・3面)
●車の燃費規制強化、国交・経産省、2割改善義務化へ(朝日・9面)
●「プロトン」身売りも、マレーシア国民車生産、輸入車増え経営難(朝日・10面)
●トヨタ、海外生産440万台、「国内」を逆転へ(朝日・11面)
●米の「再生タイヤ」大手、ブリヂストンが買収(朝日・11面)
●スピード違反 レーサー逮捕、出頭要請無視(産経・30面)
●コルベット07年モデル発売(東京・8面)
●燃費規制、世界で強化 環境対応車向け電子部品を開発(日経・11面)
●米新車市場「来年は微減」北米トヨタ社長、プレス氏に聞く(日経・13面)
ひとくちコメント
セーラー万年筆が10代の若者が選んだ今年の「10代の重大ニュース」を発表したが、重大ニュースの1位は「いじめ・自殺問題」、また、「印象に残った流行語」の1位がヒルマン監督の優勝コメント「シンジラレナーイ」だったそうだ。
東京などが取り上げているが、きょうの紙面をみても「信じられない」ようなニュースが多い。読売が3面の総合面で「警察官の犯罪が今年に入り急増している」と特集している。強盗、詐欺、万引き、痴漢が多発しているそうで、過酷な業務によるストレスが原因とみられる。
また、同じ読売の社会面では、99年以降「大型タイヤ脱落221件、ボルト折損で、死者2人」と報じている。「整備不良が大半」とされており、何のため車検制度なのかと疑いたい。
このほか、産経や日経の社会面の片隅には「スピード違反をしたのに出頭要請に応じなかった」として、レーシングドライバーで47歳のモータージャーナリストが道交法違反(最高速度違反)の疑いで逮捕されたと伝えている。暴走族の若者ならともかく、自動車雑誌に試乗リポートなどを執筆するレーサーが、一般公道を「サーキット」として勘違することこそ“シンジラレナーイ”……。