【新聞ウォッチ】三菱ふそう、再び窮地---ずさんな整備工場

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朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。

2006年12月13日付

●液晶国際カルテルの疑い、シャープ、サムソンなど、日米韓欧当局が調査(読売・1面)

●日産デザイン拠点一新、ゴーン社長「開発効率的に」(読売・8面)

●日産の環境技術計画、ゴーン社長は懐疑的「一部は成功しない」(朝日・9面)

●中国、爆発的な車熱、石油需要に地方も走る(朝日・10面)

●三菱ふそう、ハブ摩耗整備漏れ、系列工場4割、点検せず(毎日・1面)

●今年の世相を象徴する漢字「命」(東京・1面)

●ケータイ歪んだ競争、広告表示に警告・注意(日経・3面)

●自動車衝突実験システム、トヨタ・GM共同開発へ(日経・11面)

●日産、北米で能力増強、08年度以降中期計画、ゴーン社長が表明(日経・11面)

ひとくちコメント

三菱ふそうトラック・バス製の大型トラックで、前輪ハブの亀裂が相次いで見つかったが、系列の整備工場259カ所のうち約4割の工場が車検の際に交換基準の摩耗量を測定していなかったという。きょうの毎日が1面トップで報道、各紙も社会面で大きく取り上げている。

それによると、車輪を固定するナットの締め付け方法が不適切な工場も約2割に上ったそうだ。三菱ふそうはこれまで「摩耗量が基準以下などの条件を満たせば亀裂は発生しない」などと説明してきたが、「足元の整備工場のずさんな実態が明らかになった」(毎日)。

日本漢字能力検定協会によると、今年の世相を象徴する漢字一文字は「命」に決まった。整備不良による脱輪死傷事故で大打撃を受けた三菱ふそうは品質管理を徹底するなど、再チャレンジ中。だが、今後、国内のトラック業界は大不況に見舞われることも予想されており、今回の整備漏れの発覚は、再び窮地に追い込まれ、命取りになりかねない。

《福田俊之》

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