住友ゴム工業の100%子会社で、住友ゴムグループの研究開発を担当するSRI 研究開発は、22日より展開される「路面凍結情報の提供による安全運転の支援プロジェクト」に、独自の路面センサー技術で参画する。
このプロジェクトは、秋田大学工学資源学部、土木環境工学科の浜岡秀勝助教授との共同研究によるもの。プローブカーが冬季の道路を走行することにより秋田市内の路面凍結情報を収集し、ウェブ上で路面凍結地点の情報を提供する。
凍結路面の運転には緊張を求められるが、凍結地点の情報をあらかじめ入手できれば事故発生のリスクを小さくできる。そこで2004年度より国土交通省のプロジェクトとして、路面凍結情報の提供による安全運転の支援を目的とした本プロジェクトがスタートした。05年度よりプローブカーデータの取得による路面凍結情報獲得の取り組みが始まった。
2年目となる本06年度はSRI 研究開発が提供する路面センサープログラムを車両に搭載し、路面状態のデータを検出する。この技術は、ほぼ一定速度で走行した時にも生じるわずかな速度変化と、その時の路面に対するタイヤのスリップ率の変化を、GPSを用いて測定し、それらの関係から滑り易さを判定する。
プローブカーには無線装置が搭載され、路面情報と位置情報をサーバーに送信し、インターネット上の地図にプロットする。多くのドライバーが路面凍結地点の情報を事前に把握でき、より安全な走行が可能となる。
つるナビ
http://tsurunavi.ce.akita-u.ac.jp/