トヨタ自動車は28日、広州トヨタ自動車有限会社(広東省広州市)で、08年半ばから『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)の生産を開始すると発表した。ヤリスの生産開始に伴い4900万ドル(約57億円)の増資を行う。
広州トヨタは今年5月に生産を開始し『凱美瑞』(カィメィルィ、日本名『カムリ』)の生産を行っている。年間生産能力は20万台。ヤリスは同工場としてカムリに続く2車種目の生産車種となる。
ヤリスは年間8〜9万台程度の生産を計画している。中国ではモータリゼーションの進展にともなって、市場ニーズが多様化しており、経済性の高い小型車の需要が高まっている。
広州トヨタは、広州汽車集団と折半出資の合弁会社で、乗用車の生産・販売を行うため04年9月に設立した。カムリの06年の販売は、当初計画の5万台を上回り5万7000台となる見通しだ。