日産がデトロイトモーターショ−で発表した『ローグ』は、昨年のパリサロンで発表された『キャシュカイ』(日本名『デュリアス』)と同じ、CプラットフォームベースのエントリーレベルのクロスオーバーSUVだ。
北米専用の2008年モデルとして今年9月に発売を予定しており、ベースプライスは2万ドル程度。
キャシュカイ/デュリアスより一回り大きなボディサイズは、ホイールベース2690mm、全長は4645mm。エンジンも北米市場に合わせて大排気量化されており、2.5リットル直4・DOHC(QR25DE)は170hpを発揮する。
組み合わされるギアボックスはCVTのみだが、駆動方式はFFおよび4WDを選ぶことができる。4WDシステムは、キャシュカイに採用されるデュアルモード4×4にヨーモーメントコントロールをプラスした進化バ−ジョンだ。
トリムレベルは「S」と「SL」の2グレードで、EPS(電動パワステ)、4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ、ABS、VDC(ビークル・ダイナミック・コントロール)とTCS(トラクション・コントロール・システム)は標準装備。オプションでレザーシートや、携帯電話のブルートゥースに対応するハンズフリーシステムが用意される。
シートアレンジも多彩で、リアシートは6:4分割可倒。助手席シートバックを畳めば最長2.6mの長尺物の搭載も可能だ。ラゲッジスペースには、脱着&丸洗いが可能なアンダートレイや、カーゴオーガナイザーも装備されている。
トヨタ『RAV-4』やホンダ『CR-V』など、エントリーセグメントのクロスオーバーSUVは北米では好調なセグメント。『ムラーノ』よりも小型のモデルを持っていなかった日産にとって、待ちに待ったニューモデルだ。