死亡ひき逃げ、画像解析で別車関与と判明

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警視庁は9日、昨年12月中旬に東京都世田谷区内で発生した死亡ひき逃げ事件について、57歳のタクシー運転手の男を業務上過失致死や道路交通法違反容疑で逮捕した。当初は別のタクシー運転手を逮捕したが、防犯カメラの映像解析で別人の関与が明らかになった。

警視庁・交通捜査課によると、問題の事故は2006年12月13日未明に発生した。世田谷区成城付近の都道で、原付バイクとタクシーが接触。バイクは転倒し、運転していた62歳の男性がはねられて死亡した。警察では目撃情報などから車両を特定。事故翌日に66歳の女性タクシー運転手を容疑者として逮捕した。

女性が運転していたタクシーの側面にはバイクとの接触によって生じたとみられる痕跡があり、塗料も付着していた。しかし、女性は「ひいていない」と容疑を否認。ひき逃げ関与を裏付ける血液反応が検出されなかったことから、処分保留で6日後に釈放した。

その後、事故が起きた道路沿いに設置されていた防犯カメラの映像を詳細に分析したところ、男性が転倒する直前に接触したタクシーの屋根部に設置された“行灯“は、女性が運転していたタクシーのものとは形状が異なることが判明。さらに分析を進めたところ、死亡した男性が運転する原付バイクは最初に女性のタクシーと接触。その直後に運転を再開したが、そこで別のタクシーと接触・転倒していたこともわかった。

警察では2回目の衝突が致命傷になったと判断し、このタクシーを運転していた57歳の男を新たに逮捕している。調べに対して男は「身に覚えがない」として容疑を否認している。

《石田真一》

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