集団登校の列に突っ込んだ男、逃走理由を公判で訂正

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昨年11月、山梨県都留市内の県道で飲酒運転原因のひき逃げ事故を起こし、集団登校中の小学生児童2人に重軽傷を負わせたとして、業務上過失傷害などの罪に問われた57歳の男に対する初公判が15日、甲府地裁都留支部で開かれた。被告は起訴事実を全面的に認めている。

問題の事故は2006年11月9日の午前7時50分ごろ発生した。都留市大野付近の県道を近くの小学校に向かって集団で登校していた児童8人の列に対し、後方から進行してきた軽乗用車が突っ込んだ。この事故によって9歳の女児が左足を骨折する重傷、10歳の女児も打撲などの軽傷を負った。

クルマは現場から逃走したが、後に57歳の男が現場に戻って犯行を自供。男からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出されたため、業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の容疑で逮捕された。

後の調べで、男は事故の6時間前まで市内の居酒屋において、日本酒8合などを飲んでいたことが判明。二日酔いであることを自覚したうえで、さらに薬用酒を飲んでからクルマを運転していたこともわかった。

15日に行われた初公判で被告は起訴事実を全面的に認めたものの、捜査段階で行っていた「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」という供述は否認。「気が動転して逃げた」に改めている。検察はこの供述訂正も含めて「身勝手な行為」と主張。裁判所に対して懲役1年6カ月を求刑して結審している。

《石田真一》

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