ナノテク07 開幕…高度なモノづくりに必要な微細化技術が目白押し

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ナノテク07 開幕…高度なモノづくりに必要な微細化技術が目白押し
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「nano tech 2007 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が21日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。6回目を迎える今回は、国内317社、海外22カ国から167社の計484社が出展し、ナノテクのテーマにおいては世界最大の国際展示会に成長した。

近年、ナノテクノロジーに代表されるようにモノづくりの微細化技術は、急速に進展し手さまざまな応用製品に大きな影響を与えている。なかでも、表面処理・加工における革新的なコーティング技術は、精密金型の耐久性を高め、量産が困難であった製品の実用化を可能にした。このようなナノテクノロジーはエレクトロニクス業界はもとより、自動車、機械、医薬、化学、印刷などあらゆる業界から注目されている。

「当社のパルスレーザを用いたレーザピーニングを使えば、自動車部品の強度アップ、品質の信頼性が大幅に上がる」と話すのは東芝の技術者だ。これはもともと原子力発電向けに開発された技術で、部材の表面を強化し、原子炉の構造物のひび割れ(応力腐食割れ)を予防するもの。これをエンジンなどに使えば、耐久性が飛躍的に向上するという。ただ、コストが高く、いまのところ原子力発電や航空機、橋梁の分野でしか使われていない。

ナノテク07には、技術者が興味を引く最先端のテクノロジーが数多く展示されており、関心のある人はぜひ行ってみるといいだろう。新しい発見をするに違いない。

また、この展示会のほか、ナノテク関連の会議も25本開催され、22日に行われる国際ナノテクビジネスサミットでは、トヨタ自動車の瀧本正民副社長が「サステイナブル・モビリティに向けたトヨタの環境安全技術」というテーマで基調講演を行う。

なお、同展は23日まで開催され、主催はnano tech実行委員会。主催者は3日間で5万人の来場者を見込んでいる。

《山田清志》

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