国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所では、2月末までの予定だった「福岡高速道路料金割引社会実験」の期間を3月末に延長した。ETC利用者が増加傾向にあることと年度末の交通状況の確認を行うのが、期間延長の理由としている。
2006年8月から現在まで行われている福岡高速道路料金割引社会実験は2種類。
(1)ETC夜間早朝割引:都市高速全線で22時−翌朝7時に利用した場合、10%の割引。
(2)ETC特定区間割引:福岡高速4号線(貝塚−粕屋・福岡IC)を利用した場合、終日20%の割引。
実験の途中経過は、(1)の夜間早朝割引では、香椎浜団地入口と荒江交差点において22時−3時の交通量が減少、九州自動車道の深夜割引と併用する利用者が多い、時間帯によっては騒音が1.0db弱低減、時間・走行便益は約1.0億円/年と試算された。
(2)の特定区間割引きでは、夜間早朝で大型車が、昼間では乗用車の転換量が多い、朝・夕ピーク時に福岡高速への転換が顕著、国道201号で渋滞が大幅に減少といった、概ね良好な結果が出ている。