ダイムラー・クライスラー日本(DCL)は、DHLジャパンとのパートナーシップに基づいて行っている燃料電池乗用車『F-Cell』のフリート走行実証試験の活動状況について、12日に開催される「JHFCセミナー」で公表する。
2006年7月からDHLジャパンが東京都内における集配業務車両としてメルセデスベンツ『Aクラス』をベースとするF-Cellを使用することで、DCJでは継続的に各種データや情報を収集する実証試験を行っている。
この活動は、実際の業務使用を通じて「燃料電池自動車および水素エネルギー利用に関する様々な効果を検証、評価し普及を推進する」という水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFCプロジェクト)の趣旨に則って実施しているもの。DCJでは、DHLジャパンでの実証実験の結果をまとめて、発表する。
ダイムラー・クライスラー社では日本、ドイツ、米国、シンガポールで計60台のF-Cellを始め、メルセデス・ベンツ シターロ燃料電池バス、燃料電池トランスポーター スプリンターや複数のコンセプトカーなど、自動車メーカーとしては世界最大規模となる合計100台以上の燃料電池車実走行テストを世界各地で展開している。
DCJは、JHFCプロジェクトへの参加やDHLジャパンとの取組みのほか、東京ガス、ブリヂストン、昭和シェル石油、日本自動車研究所とパートナーシップ契約を結び、F-Cellの実証走行を行い、環境に配慮した活動に取り組んでいる。