大矢アキオ『喰いすぎ注意』…謎の和風スナック

自動車 社会 社会
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…謎の和風スナック
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…謎の和風スナック 全 8 枚 拡大写真
4
ドンブリ、ブリブリ

さて、『京子』のお世話になったあと、和食レストラン街を歩いていたときことだ。“キモノ”を着たひとりの若い女性が歩いているではないか。髪は箸で束ねている。レストランの従業員ではない。明らかな自主的なコスプレだ。

キモノと書いたのは、本当の着物ではなく、東京の外人用土産物店に売られているようなガウン風だからだ。日本人だったら絶対着ない、アレである。

さらにある和食レストランに入ると、フランス人の若者グループが食前に「イタダキマス」と言い、食べている間も「ドンブリ、ブリブリ」などと日本語発音を言い合って楽しんでいるではないか。

『YEDO』という持ち帰り寿司も販路を広げている。数年前からフランスの大手スーパーで売られ始めたブランドで、まあ味は機内食レベルと考えればよい。ところが最近は、パリのギャルリ・ラファイエット百貨店や空港でも売られるようになったばかりか、バレンタインデーにはハート型パッケージまで出す勢いだ。

ついでに大型AVショップ『フナック』の書籍コーナーをのぞけば、MANGAコーナーの床にベタッと座って読みふけるOTAKUたちがいた。

そんなパリの光景を目の当たりにしたボクは、イタリアで日本語版の入学案内がなくなっていた落胆から一気に立ち直った。

キモノを着、和食レストラン街を目指す。もちろん日本車で。そんなスタイルが若者に流行する幻想さえ見たボクだった。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る