デザインハブを開設…東京ミッドタウン
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デザインハブは、日本産業デザイン振興会、日本グラフィックデザイナー協会、九州大学大学院芸術工学研究院の3機関で構成される。
日本産業デザイン振興会の青木史郎常務理事によると発端は「東京ミッドタウンの開発にあたり、(デベロッパーの)三井不動産からそれぞれ入居の誘いがあったとき、それぞれが事務所を引っ越すだけではなく、これを機にひとつになろうとしたのが発端」だという。
それぞれの機関が持っていたネットワークを融合すると、広い、密なひとつのネットワークが出来上がる。それによって情報の“つなぎ手”、“触媒”となることをめざす。「ハブ」の名前はそこから来た。
青木常務理事は、日本のデザインの質や意識は高いという。「しかし、発信することは得意でなかった。発信することが第一の課題。発信すると逆にこちらにも情報が集まってくる」
デザインハブの活動内容としてさらに、デザインに関する組織的・体系的な人材育成、産学共同プロジェクトがあげられる。
人材育成と産学共同プロジェクトに特化した機能として、デザインハブ内にインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターが設置され、海外の研究教育機関も参加し、21世紀を担うデザイン方法論の確立と、国際的な人材の育成をサポートする。
具体的な活動として、デザインハブ企画展、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターのセミナーが企画されている。
《高木啓》