マツダはオート上海(上海モーターショー)で、中国マツダ=マツダ中国企業管理有限公司の山田憲昭COOが、3月に発表された新しい中期プランにのっとった中国ビジネスでの3つの展開について語った。
「ひとつめは、南京工場のスムーズな立ち上げ。エンジン工場は間もなく開始され、年内にはここで、すでに欧州で発表された新型『Mazda2』(日本名『デミオ』)が生産されます」
「ふたつめは販売ネットワークの整備と強化。長安フォードマツダで生産されるマツダブランド車を販売するための長安マツダ汽車販売公司を新たに設立しました。一汽マツダ汽車販売との2チャンネル体制で強固な販売体制を構築します」
「みっつめは商品ラインナップの強化。秋以降には新型『Mazda5』(日本名『プレマシー』)の輸入販売、そして年内には南京工場で生産するMazda2がラインナップに加わります」
これらの施策により2005年から掲げている「2010年に30万台の現地生産および販売」という目標を達成するという。
今回、展示されたMazda2は欧州仕様そのままの参考出品だが、「中国人は日本人以上に内装に豪華さを求める」(マツダ関係者)傾向があるため、インテリアを中心に内外装が中国仕様になる。
中国マツダの重政晃副社長は「中国市場は、3−4年前は『Mazda6』(日本名『アテンザ』)のクラスがボリュームゾーンだったが、後に『Mazda3』(日本名『アクセラ』)のセグメントが売れ、次第にMazda2のBセグメントが最量販ゾーンになりつつある。市場の拡大とともに、量販車は現地生産化を進めてゆくのがマツダの方針」と説明する。
一方、関税の引き下げにより競争力が高まっている日本からの輸入商品についても現在販売中の『RX-8』や秋以降に導入が決まっているMazda5以外にも導入を検討している。