朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年4月27日付
●ゴーン日産、初減益、営業利益10.9%減、日米で販売不振(読売・1面)
●バイオガソリンきょう発売、政府計画ガス欠の恐れCO2削減達成難しく(読売・3面)
●SCE久多良木CEO退任、ソニー離れ起業検討か(毎日・3面)
●社説:バイオガソリン、いいことずくめではない(毎日・5面)
●三宅島復興、公道オートバイレース (毎日・28面)
●ガソリン大幅値上げへ(産経・8面)
●三菱自動車 4年ぶりに黒字転換、北米、欧州で販売増(東京・9面)
●フォード、赤字2億8000万ドル1-3月、北米不振、低迷続く(日経・7面)
●エンジン生産中国合弁で開始、マツダ(日経・11面)
●トヨタ系9社の前期6社が経常益最高、今期は増益率鈍化へ新(日経・16面)
ひとくちコメント
トウモロコシなどの植物原料のバイオエタノールをガソリンと混合した「バイオガソリン」が、きょうから首都圏50のガソリンスタンドで試験販売される。2010年度までには全国のガソリンスタンドで販売される計画だという。
バイオエタノールと石油ガスを合成した「ETBE」と呼ばれる液体燃料をガソリンに混ぜ(混合比率3%)、性能は一般のガソリンと変わらず価格もレギュラーガソリン並みで、マイカーでもそのまま使用できるという。地球温暖化対策の一環として期待も大きい。
が、きょうの読売が特集企画「スキャナー」で、「バイオガソリン」販売に伴う政府と業界の対立や今後の課題などを詳しく取り上げている。また、毎日も社説で「いいことずくめではない」と問題点を指摘。
バイオガソリンは地球環境には“クリーン”でも、どうも導入を巡っては“ダーティ”な部分が多く、本格普及するまではドライバーを巻き込みながら紆余曲折は避けられないようだ。