【新聞ウォッチ】“世界一”でも手放しで喜ばないトヨタ

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朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。

2007年5月10日付

●トヨタ営業益2兆円 3月期決算 日本企業で初めて(読売・1面)

●バイオ燃料 食卓に波風 マヨネーズ値上げ、ビール・牛肉も(朝日・1面)

●脱温暖化、GM参加 対策求める米の組織に(朝日・10面)

●自動車8社決算でそろう 7社が売上高最高(東京・8面)

●ガソリン価格、5週連続上昇(日経・13面)

ひとくちコメント

売上高は前期比14%増の23兆9480億円、営業利益は同19%増の2兆2386億円。トヨタ自動車の2007年3月期の連結決算は驚異的な数字である。きょうの朝日、産経、東京の3紙が1面トップ記事で報じたほか、各紙が1面、経済面などでも派手に取り上げている。見出しは「営業利益が日本企業として初めて2兆円超」が大半。

このうち、東京は、業界売上高にスポットを当てて、GMを抜いて「トヨタ、実質世界一」と掲載している。同じように、朝日はトヨタの売上高と各国の国家予算を比較。24兆円は「ほぼロシアの国家予算並み」としている。

こうした中、産経は「トヨタ孤高の悩み」というタイトルで「死角がないわけではない」と、「低価格車戦略の遅れ」や「従業員のレベルアップ」などが課題であると指摘している。今期の見通しも控え目の数字を公表。決算発表後、記者団に囲まれた渡辺捷昭社長も笑いを堪えるのに懸命だった。

《福田俊之》

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