【道路交通法改正案07】この法改正で問題解決するのか?

エコカー 燃費

2007年道路交通法改正の警察庁におけるメインテーマは「2012年問題のクリア」である。すなわち政府目標「2012年までに交通事故死者数を5000人以下に」の達成を、おもむろに視野に入れた法改正なのである。

なお、第8次交通安全基本計画により2010年までに「交通事故死者数を5500人以下に、交通事故死傷者数100万人以下に」との中間目標もあり、さしずめ統計上の数値目標を達成するめに、なりふり構わず「死傷者を減らすアイデア」を盛り込んだのが、今回の改正案の正体である。

この至上ノルマを達成するためには、どのような手段を講じていくべきなのか。官僚とは、そのような思考・発想から政策立案をしていく習性の持ち主だ。

しかし、毎年1万人から一昨年(05年)以降、7000人を下回るようになったものの、ここから先は、「減量したボクサー」にさらなる減量を求めるようなもの。つまり、従来の方法(自動車の交通違反の厳格化・厳罰化)だけでは、これ以上の効果を望むのは困難ということだ。

ここで警察庁が目をつけたのが、これまで手付かずだった「自転車」である、このタイミングで「自転車」問題が浮上してきた理由である。

自転車は、利用者の多様性・用途の多彩性などから、また自転車は交通弱者として扱われてきて、「強者」自動車と異なり、あたまごなしの規制には向かなかった。しかし、事故の一方の当事者となる、自転車の秩序もまた不可欠であると、「弱者」の責任にも目がむけられたかたちだ。

もちろん、この法改正により「自転車の交通秩序回復」に一定の効果をあげるだろう。ただし、なりふりかまわず数値目標をクリアするためにだされた結論(改正法)により、社会にとってデメリットはないのかも検討すべきだろう。

たとえば、歩道から車道においだされた自転車が、あらたな事故の要因になる可能性。幼児・児童は、歩道通行可能としているが、高齢者などによるフラフラ走行はどうか? また、そうやって、自転車の使い勝手がわるくなった場合、運転者が自転車から自動車に転換した場合、弊害は全くないのか?

あらゆる議論が必要だろう。

《編集部》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱のスーパーセダン『ランエボ』ついに復活? 400ps超、PHEVの可能性
  2. 復活のホンダ『CB400スーパーフォア』販売快調、約2週間で2700台を受注…一番人気カラーは「ウルフシルバー」
  3. ルノーが新型電動バン、『トラフィック E-Techエレクトリック』発表へ…IAAトランスポーテーション2026
  4. 人気のコンパクトミニバン、トヨタ『シエンタ』に次期型の情報…土曜ニュースランキング
  5. 【DS N°4 新型試乗】“夢見心地”な気分をたっぷりと味わわせてくれる…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  5. ロボトラック、関東~中部260km走行を完遂…自動運転トラックが高速道路で実証
ランキングをもっと見る