【ラジアルタイヤ徹底ガイド】確実なグリップと快適性の高バランス…ミシュラン パイロット・プレセダPP2

自動車 ニューモデル 新型車
【ラジアルタイヤ徹底ガイド】確実なグリップと快適性の高バランス…ミシュラン パイロット・プレセダPP2
【ラジアルタイヤ徹底ガイド】確実なグリップと快適性の高バランス…ミシュラン パイロット・プレセダPP2 全 5 枚 拡大写真

ミシュラン『パイロットプレセダPP2』はハンドリング性能では定評がある『レガシィB4』 3.0Rに履かせてチェックした。タイヤサイズは215/45R17 91W XLだ。

水平対向6気筒3リッターエンジンを搭載したレガシィはスムーズかつパワフルに走ることができるが、パイロットプレセダPP2を履くと、レガシィの動きのよさはそのままで、全体にしっかりした感じになった。

ハンドル応答性は遊びなく切れるレガシィらしく、直進から少しハンドルを切るだけでノーズは向きを変えてくれる。かといってシャープ過ぎないところがいい。このあたりのフィーリングを大事にするのがミシュランらしさでもある。スポーティな走りは過激なだけではないということを知っているからだ。

適度なシャープさをもつハンドル応答性だが、切り込んでいったときにはハンドルの動きによく追従する。ハンドル応答性はなかなかサーチュレイトせず(頭打ちにならず)、ちょっと飛ばしたくらいではハンドルを切ったぶんだけ曲がってくれるという印象だ。

オールホイールドライブ(AWD)ということで、コーナー出口でアクセルペダルを踏み込んでいってもタイヤが負けて滑り出す気配もない。これはタイトコーナーでも同様だ。トラクションが4輪に分散されることによる1輪当たりの負担の小ささとパイロットプレセダPP2のグリップの強さが利いているからだろう。

AWDということもあって、リヤタイヤのグリップ限界は高くなっていて、非常に安定している。カーブで無理をした場合でもふらつかず、また高速走行でもしっかりしていて安心だ。AWD車には多く見られる、前輪が逃げていく傾向もないので、高い限界までドライバーの意図どおりに操りやすい。

快適性もじゅうぶん高いレベルにある。パターンノイズはほとんど聞こえないし、粗い路面を走ったときのロードノイズも気にならない。

不整路面や凹凸路などでは当たりの丸さを感じる。ソフトという感じではないが、不快な衝撃や振動は伝えてこない。ダンピングはよく、振動があってもすぐに収まる。ボディがユラユラするような揺れがなくフラット感があるので長距離ドライブでも快適だろう。

パイロットプレセダPP2は、じゅうぶんなグリップ力と快適性も兼ね備えた優等生スポーティラジアルである。

IMPRESSIONPROFILEタイヤ徹底ガイドTOP
試乗MOVIE

《こもだきよし》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る