日産自動車は、同社のCSR(企業の社会的責任)に関する考え方や活動をとりまとめた「サステナビリティレポート2007」を発行した。
2004年から数えて4回目の発行となる今回のレポートでは、CSRの進捗状況・目標をまとめた「日産CSRスコアカード」を初めて公開した。
同社では、CSRに関する戦略の推進、社外格付対応および社内コミュニケーションの促進を図ることを狙いに、2005年4月に、広報部門内にCSRグループを設置し、担当の執行役員を任命した。2006年4月には「日産CSR方針」と「CSR重点9分野」を設定、あわせて関係部門の部門長で構成する「CSR ステアリング コミッティ」を設置して、CSR重点9分野ごとの実績・目標を管理して将来のリスク・オポチュニティを探るためのツールである「日産CSRスコアカード」を活用して、全社視点でのCSRマネジメントを進めている。
今回のレポートでは、このCSRスコアカードの実績・目標部分を公開した。来年度以降もCSRスコアカードに基づき、同部分を継続して公表していく方針だ。
同社のカルロス・ゴーン社長は「報告書は、日産の活動を社外にアピールする試みではない。自らの活動に対する評価基準を年々厳しくし、オープンにしていく取り組みの一環である」と述べている。
同社では、今年度より環境配慮の観点から同レポートの印刷を廃止し、ホームページ上での電子データ(PDFファイル)の掲載を主体とする発行方法に変更した。インターネット上での報告を主体とすることで、格付機関をはじめとした各方面からの多様な情報開示ニーズに応えていく。