信号無視起因の事故で危険運転罪に問われた男、執行猶予に

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昨年10月、岩手県盛岡市内の県道で赤信号を無視して交差点内に進入し、青信号を遵守して道路を横断していた小学生男児をはねて軽傷を負わせたとして、危険運転致傷などの罪に問われた21歳の男に対する判決公判が19日、盛岡地裁で開かれた。裁判所は男に対し、執行猶予付きの有罪を命じた。

問題の事故は2006年10月26日夕方に発生した。盛岡市西青山付近の県道で、21歳の男が運転する普通トラックが赤信号を無視して交差点内に進入。青信号に従って横断歩道を渡っていた8歳(当時)の小学生男児をはねた。男児は転倒した際に頭部を打撲する軽傷を負った。

男は業務上過失傷害の容疑で検挙されたが、前走する同僚のクルマから離されまいとするため、故意に赤信号を無視して交差点に進入したことが判明した。事故原因が故意だったことから、検察では悪質事案と判断。危険運転致傷罪で起訴していた。

19日に行われた判決公判で、盛岡地裁の小野寺真也裁判官は「他の車両や歩行者を顧みることのない運転だった」と厳しく指摘。被害者には何の落ち度も無かったことを認定した。

だが、被告が「再犯はしない」と反省していることや、被害者側が処罰を望んでいないことを配慮。「事故に至った原因は悪質だが、情状を酌量する余地はある」として、被告に対して懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した。

《石田真一》

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