不審車追跡のパトカーが衝突事故、救援要請を後回し?

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25日未明、兵庫県伊丹市内の国道176号で、飲酒運転の疑いのある軽ワゴン車を追跡中のパトカーが交差道路を進行してきた別の乗用車と衝突する事故が起きた。パトカーはそのまま追跡を続けたが、軽ワゴン車に乗っていた2人の男は徒歩で逃走している。

兵庫県警・川西署によると、事件が起きたのは25日の午前1時10分ごろ。川西市加茂5丁目付近の国道176号をパトロールしていた同署員が、飲酒運転の疑いがある軽ワゴン車を発見。職務質問しようと接近したところ、クルマは逃走したため、すぐにパトカーで追跡を開始した。

追跡は約4kmに渡って続いたが、パトカーは途中の伊丹市荒牧6丁目付近の国道176号に赤信号で進入した際、交差道路を走行してきた26歳男性運転の乗用車と衝突。クルマは小破して男性が負傷した。

しかし、パトカーはそのまま不審車の追跡を継続。宝塚市平井6丁目付近で前に回りこんで強制抑止しようとしたが、軽ワゴン車は故意に衝突して押し出したことからパトカーは電柱に激突して大破し、乗っていた2警官が打撲などの軽傷を負った。軽ワゴン車に乗っていた男2人はその場にクルマを捨て、徒歩で逃走している。

警察では当初「交差点での出会い頭事故に当該のパトカーから負傷者救護の要請が入った」としていたが、衝突事故で電装系が故障して無線機が使えなくなっていたことが判明。救援要請は電柱への衝突事故を起こしていた後に行われていたこともわかった。警察では対応が適切でなかった可能性もあるとして、調べを進めるとともに、逃げた男たちの行方を追っている。

《石田真一》

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