トヨタ、ムチ打ち障害を20%軽減---アクティブヘッドレストを開発

エコカー 燃費

トヨタ自動車は、後方から衝突された際の乗員の頸部への傷害軽減を図る「アクティブヘッドレスト」を開発し、近く発売予定の新型車を皮切りに、順次採用を拡大していくと発表した。

トヨタでは、市場での事故実態を反映した実安全性能の向上が最重要との考えから、全方位コンパティビリティ、歩行者傷害軽減ボディ、WILコンセプトシートをはじめとした衝突安全技術を進化させてきた。

今回開発したアクティブヘッドレストは、WILコンセプトシートをさらに進化させたもので、後方から衝突された際に、ヘッドレストを適切な位置に移動させることにより、乗員の頸部への衝撃を緩和し、むち打ち傷害軽減に寄与するもの。

具体的には、後方から衝突された際、乗員の腰がシートバックを押すことで、内蔵された機構が作動し、ヘッドレストが斜め上方に移動する。これにより乗員の頭部をヘッドレストで確実かつ素早く受け止め、乗員の頸部への衝撃を緩和し、むち打ち傷害を軽減する仕組み。乗員の体格や乗車位置・姿勢にもよるものの、社内試験では、従来のWILコンセプトシートに対し、社内で採用の頸部傷害評価指標を10−20%程度低減できた。

トヨタでは、「サステイナブル・モビリティ」実現に向けた取り組みの一環として、モビリティ社会の究極の目標である交通事故死傷者ゼロの実現に貢献するため、安全な車両・技術開発や交通環境整備への参画、人に対する交通安全啓発活動を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化していくとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  2. 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
  3. 「初代に立ち戻った感じでよき!」ルノー『トゥインゴ』の新型予想が話題! エンジン車にも期待の声
  4. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る