ホンダ、航空エンジン事業統括会社を米国ノースカロライナ州に建設

自動車 ビジネス 企業動向
ホンダ、航空エンジン事業統括会社を米国ノースカロライナ州に建設
ホンダ、航空エンジン事業統括会社を米国ノースカロライナ州に建設 全 4 枚 拡大写真

18日、ホンダの航空エンジン事業統括会社であるホンダエアロインクは、新社屋と小型ターボファンエンジンの生産工場を米国ノースカロライナ州バーリントン市の空港隣接地に建設することを発表した。

建設開始は2007年10月、生産開始は2010年後半の予定。騒音やエミッション面で環境に配慮した工場の面積は約5400平方メートルで、テスト区画とオフィススペースを合わせた総面積は約9500平方メートル。総投資金額は2700万ドル。当初の生産規模は年産200基の見込み。同社製エンジンのオーバーホール事業も展開する予定だ。

世界のビジネスジェット機市場は年間約700機から800機と言われ、大多数を米国が占める。また、米国でのチャーターやエアタクシービジネスの拡大により、ベリーライトジェットと呼ばれる従来よりも小型のビジネス機が、総市場を年1000機以上に押し上げると見込まれている。ホンダは「需要のあるところで生産する」というポリシーのもと、米国に航空エンジン事業の拠点を築く。

ホンダは1986年より航空エンジンの研究を始め、2003年には「HF118エンジン」を『ホンダジェット』に搭載し飛行に成功している。2004年に世界最大のジェットエンジンメーカーであるGE(ゼネラル・エレクトリック社)と小型ジェットエンジン分野で業務提携し、GE ホンダエアロエンジンズを設立。このGE ホンダが型式認定取得や販売を担当し、同社からの委託によりホンダエアロインクが生産を担当する。

最初の量産エンジンは、ホンダ独自開発のHF118をベースに、GEとホンダが共同で改良を加えた「HF120」を計画。軽量かつ高出力で、規制を先取りした低エミッションを持ちつつ、クラス一の低騒音性と低燃費を実現。オーバーホール間隔はクラス最長の5000時間だ。すでにホンダエアクラフトカンパニーのホンダジェット量産型とスペクトラム・エアロノーティカル社のビジネス機『フリーダム』への搭載が決まっており、いずれの機体も2010年の引渡し開始が予定されている。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る