【BMW ハイドロジェン7 試乗】厚さ17mの発泡スチロール

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【BMW ハイドロジェン7 試乗】厚さ17mの発泡スチロール
【BMW ハイドロジェン7 試乗】厚さ17mの発泡スチロール 全 4 枚 拡大写真

BMWは18日、メディア向けに水素内燃機関駆動の量産車『Hydrogen7』(ハイドロジェン7)の試乗会を開始した。BMWジャパン、エンジニアリング・ディビジョン、テクノロジー・オフィスの山根健ゼネラルマネジャーによると、ハイドロジェン7のキーテクノロジーが、液体水素を貯蔵するタンクだ。

BMWが燃料に液体水素を採用した理由は、マイナス250度以下の極低温でしか存在できないが、同じ重さだと気体より1000分の1の体積で済むからである。

しかし、当然極低温を保持するための技術開発が大変だったとのことで、タンク内は四重構造で、最も外側と内側の層は真空とのこと。このタンクの断熱効果は、発泡スチロールだと17mの厚みが必要になるという。

外観からすると、タンクいっぱいに液体水素が入りそうなイメージだが、断熱構造でスペースを取っており、実際に液体水素を入れられる容積はかなり少ないのだそうだ。また次世代のタンクは航続距離をより延ばすため、同レベルの断熱効果ながらも、より積載できるような構造で現在開発されているとのことである。

タンクの材質はステンレス系金属。ステンレスは液体水素に強い金属なのだが、実はその分野では日本が一番進んでいる。しかし、今回のタンクはドイツ本国で開発されたそれに近い材質のステンレス系金属を利用しているとのこと。そのため、一般道を走る許可を得るために、日本産の金属との材質の性能比較や成分比較などを徹底的に行ったそうで、そこら辺は大変だったという。

試乗会は21日から一般向けにも開始される(同乗)。場所は東京臨海都心の日本科学未来館がベース。「モビリティの現在・未来:水素エネルギー展」会場内にて受け付けとなっており、試乗は無料だが、入館料が必要となる。

《デイビー日高》

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