大阪のスキーバス事故初公判で、運転の男が起訴事実認める

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今年2月、大阪府吹田市内の府道でスキー客を乗せたバスを運転中、モノレールの橋脚に激突する事故を起こし、27人を死傷させたとして業務上過失致死傷などの罪に問われた22歳の男に対する初公判が19日、大阪地裁で開かれた。被告の男は起訴事実を認めている。

問題の事故は今年2月18日早朝に発生している。吹田市津雲台7丁目付近の府道を走行していたスキーツアーの大型観光バスが道路左側の側道分離帯に接触、そのまま道路右側に弾き飛ばされ、中央分離帯に設置された大阪モノレールの高架橋脚に激突した。バスは前部が大破し、最前部の補助席に座っていた16歳のアルバイト添乗員の男性が死亡、運転していた21歳(当時)の男を含む25人が骨折や打撲の重軽傷を負った。

その後の調べで、バスを運転していた男は事故当日までの1カ月間、連日のように長野と大阪の間を往復。24時間以上連続した休日は3日間のみで、スキーバスが稼ぎ時となる2月に入ってからはゼロということが判明。警察は業務上過失致死使用と道路交通法違反(過労運転)の容疑で逮捕。検察も同罪で起訴していた。

19日に大阪地裁で行われた初公判で、被告の男は起訴事実を認めている。続いて行われた冒頭陳述で検察側は、男の家族が経営していたバス会社はスキー客を集める旅行会社からの要求をそのまま通すかたちで増便を続けたため、被告を含めた運転手の休息時間が切り詰められ、男の拘束時間は4週間で450時間に達しており、男も疲労を実感しながら運転を続けていたと指摘している。

《石田真一》

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