「ジャガー『C-XF』をデザインするにあたって、空力とトランク容量の双方を向上させることは大命題でした」「これは燃費の向上と二酸化炭素低減に大いに貢献するだけでなく、クルマのハンドリングにも寄与します」と、プリンシパルデザイナーのアダム・ハットンさん。
ジャガーといえば尻下がりのショルダーラインやリズムの効いたショルダーラインが特徴的だった。これまでとは違う手法の鋭いショルダーライン、ウエッジシェイプに仕上がったジャガーにはこんな背景があったようだ。
C-XFのプロジェクトを開始するにあたり、歴代ジャガーの純粋さ、スタンス、プロポーションを研究。当時のライバル車に比べ4ドアスポーツカーと呼べるものだったと分析。今回は、ウェッジシェイプのショルダーラインと尻下がりのキャビンを併用してジャガーらしさを表現したようだ。ドアノブもB・Cピラーに収められ、スポーツカー的な処理になっている。
もう一つ特徴的なのは、ライトキャッチャーと呼ばれるサイド面、リアバンパーの上向き面。ジャガーでは珍しくハイコントラストな表情になっているのは注目。「車高を低く見せるとともに、道の上でどのように車が佇むか、スタンスを強める手助けをします」と、メーカーはアナウンスしている。
C-XFは、1月に行われたデトロイトモーターショーで、カー・オブ・ザ・ショーに選ばれている。将来のジャガーデザインの方向性が間違っていないと確認できたと、ハットンさん。