三交ホールディングスは、近鉄の子会社名阪近鉄バスを買収すると発表した。簡易株式交換で10月1日付けで完全子会社化する。
三交は昨年10月、三重県と愛知県でバス事業を行う三重交通と不動産事業を行う三交不動産が共同株式移転で設立した持株会社で、傘下の子会社が運輸、流通、不動産、レジャー・サービス、建設の5つの事業を展開している。名阪近鉄バスは、愛知県、岐阜県、三重県で貸切バス事業を行うとともに、岐阜県で乗合バス事業を行っている。
今回、株式交換で完全子会社するのは、バス離れや規制緩和による競争激化で、バス事業の経営環境が厳しくなるなか、三重交通と名阪近鉄バスが連携することで、運輸事業分野でのサービス向上と経営の効率化を追求するのが狙い。
株式交換は名阪近鉄バス1株に対して三交の株式2.6株を割当てる。名阪近鉄バスは近鉄の100%出資子会社。