三菱重工、インドで小型ディーゼルエンジンを合弁生産

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三菱重工業は、インドの耕運機・トラクターメーカーであるVTTL社と共同で、小型ディーゼルエンジンの製造・販売会社を設立することで合意した。

携帯電話の中継基地向けや電力不足対応の発電セットの需要が急増するなど、小型エンジン市場が急拡大しているインドに本格参入する。ノックダウン生産方式で12月から生産を開始し、順次、現地調達率を拡大していく計画で、立ち上がりの年間生産能力は約3万台を見込んでいる。

新会社は「MHI-VSTディーゼル・エンジン」で、三菱重工が技術供与して、排気量0.64ー1.76リットルの小型ディーゼルエンジンの生産・販売・サービスを手掛ける。初号機の完成は本年12月で「MITSUBISHI」ブランドでインドとその周辺国への販売を計画している。

新会社の資本金は約11億円で、出資比率は三菱重工が90%、VTTL社が10%。VTTL社の所在地のあるカルナータカ州の州都バンガロールから南西約150kmに位置する古都マイソールに本社を置き、11月竣工予定で新規の生産工場を建設する。従業員数は当面約60人で、3年後に145人体制を目指す。

VTTL社は、三菱重工と資本・技術提携関係にあり、三菱重工が技術供与した旧型の小型エンジンを製造する一方、エンジン主要部品を加工・販売している。

インドの小型エンジン市場は現在年間50万台規模。市場には完成輸入品はほとんどなく、現地エンジン大手2社が市場の過半を占めている。合弁会社は、インドではほとんど見られない、軽量・コンパクトな高出力エンジンを生産して、急拡大が予想されるこの市場へ本格参入する。

《レスポンス編集部》

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