【新聞ウォッチ】ヤマハ、「無いも同然」のインド市場をテコ入れ

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朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。

2007年8月1日付 

●中国渋滞解消にナビ開発、日産(朝日・13面)

●任天堂、キヤノン抜く 「時価総額」一時国内4位(産経・8面)

●露でトラック生産 いすゞ、合弁会社設立、調印(産経・8面)

●直球緩球:いすゞ自動車 細井行社長 変貌する国内の競争環境(産経・9面)

●GM、3期連続黒字、4半期ベース 北米事業も好転(東京・8面)

●高速道、赤字は3路線(日経・5面)

●スズキ、経常益20%増 マツダ経常益12%減 4-6月期(日経・15面)

●純利益12%増、ヤマハ発中間決算(日経・15面)

ひとくちコメント

ヤマハ発動機の業績が好調だ。2007年12月期の6月中間決算では売上高が前年同期比14.4%増の9303億円、営業利益が9.5%増の721億円、最終利益が12.1%増の496億円といずれも過去最高となった。

きょうの日経などが報じているが「インドネシア、ベトナムなどのアジアを中心に二輪車販売が好調だったほか、為替の円安効果が寄与した」とみられる。

そのヤマハ発の弱点は、成長著しいインド事業の遅れである。決算発表の席上、梶川隆社長も「インドのバイク市場は800万台規模で世界2番目の大きな市場だが、うちは23万台弱と、数字にならない台数で、無いも同然だ」と嘆く。

たが、これ以上バスならぬバイクに乗り遅れないための巻き返し策も検討中で「来年後半からはインド専用の新モデルを投入するなどカネとモノで本格的にテコ入れする」と梶川社長。インドでもダントツのホンダの牙城にどこまで食い込めるのか。インド版“HY戦争”の行方に注目したい。

《福田俊之》

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