【D視点】リベンジから学んだ…新型メルセデスベンツ Cクラス

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【D視点】リベンジから学んだ…新型メルセデスベンツ Cクラス
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リベンジが課題

『190』シリーズが、メルセデスベンツ初のコンパクトセダンとして鮮烈デビューしたのは1982年(日本に上陸したのは1984年)、早いもので既に四半世紀が経過しようとしている。今や、190シリーズを基礎としたCクラスより更にコンパクトなAクラス、Bクラスが加わって、Cクラスはラインアップの中核として、また、最量販車種として重要な位置にある。

しかし、最大のライバルの後塵を拝している状況は相変わらずで、リベンジは歴代Cクラスの課題であり、新型Cクラスも、この課題から逃れることは出来ない。

先代の小ぶりで風変わりなフロントマスクを捨てて、元祖(190シリーズ)の大きめで普通のクルマらしいフロントマスクに戻ったのも、先代より全長、全幅そしてホイールベースをそれぞれ50mm前後拡大したのも、新たなチャレンジの結果と見ると判りやすい。

ライバルの挑発に乗って、同じスポーティ路線を選択した先代に対して、新型は本来のメルセデスベンツの持つイメージに立ち戻ることを決断した。リベンジにも順と逆との2通り方法があることを、経験から学んだのだ。

メルセデスベンツがクライスラーと合併して、アメリカ的なマーケティングに傾き始めた矢先に、メルセデスベンツ本来のイメージを再選択したのは皮肉にも見えるが、正しい選択の気がする。

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《松井孝晏》

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