新クライスラーがニッチ宣言

自動車 ビジネス 企業動向
新クライスラーがニッチ宣言
新クライスラーがニッチ宣言 全 1 枚 拡大写真

クライスラーグループの新CEO、ボブ・ナルデリ氏が、ニッチマーケットに対する興味を明らかにした。実はナルデリ氏自身がクライスラー『プロウラー』のオーナーであり、以前からクライスラーの打ち出すユニークな車に関心を寄せていたという。

「メーカーは顧客が期待する大胆なデザインを察知する敏感な目を持たなければならない」と語ったナルデリ氏。かつてプロウラー、PTクルーザーなどのヒットを放ったクライスラーが、初心に戻って顧客に受け入れられる車造りを行うよう路線を変更したい、という。

しかもナルデリ氏が目指すのは、「地域に特化したデザイン」。国土の広いアメリカでは、地域ごとに求められる車の性能、デザインなどが異なる。しかし自動車メーカー首脳はこれまでこうした地域の特徴に言及はしても、地域ごとにデザインを変更する、などの手間とコストのかかる作業は行って来なかった。ナルデリ氏は、積極的にこうした地域の特徴に沿った車を開発したい、との抱負を持っているという。

クライスラーでは新型ミニバンの後部座席にテーブルを設置して話題となったが、ナルデリ氏が目指すのはこうした「顧客のニーズに応え、既存のものに新機軸を打ち出すデザイン」だという。

初年度の年収1ドル、出来高ボーナス制という高いハードルを敷いてクライスラーに入社したナルデリ氏。その手腕が問われるのはこれからだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 無線LAN内蔵&業界最大4.0インチ、ブリッツのレーザー&レーダー探知機「TL406RW」が発売
  2. 冬を愉しむ上質な『ブリザック WZ-1』は“大人のスタッドレス”、想像を超える快適さは非降雪地域のユーザーにこそおすすめPR
  3. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  4. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  5. ポルシェ『911 GT3ツーリング』、コロンビアの熱帯雨林をテーマにした「オセロット」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る