日本テキサス・インスツルメンツは、電力効率の高い自動車向けClass-Dアンプ2品種がAEC(オートモーティブ・エレクトロニクス・カウンシル)が定める「AEC-Q100グレード2」標準の認証を取得し、このほど量産出荷を開始したと発表した。
認証を取得したのは『TAS5414』と『TAS5424』のClass-Dアンプで、追加の部品レベルの認証試験なしに、厳しい車載環境での使用に必要とされる厳格な信頼性と独特の要求条件を満たした。これらのアンプは、ヘッド・アンプおよび外部アンプをはじめとする車載オーディオ・アプリケーション向けに、電力損失が少なく省エネルギー特性の高いデジタルアンプ機能を提供する。
両アンプは、4チャネル内蔵のデジタル・オーディオ向けClass-Dアンプで、通常のラジオ聴取レベルの車載オーディオ・システムにおいて90%と高い電力効率を提供する。この高い電力効率により、2個のTAS54×4アンプで構成される8チャネル・オーディオ・システムは、4チャネル構成のClass A/B動作のシステムと比較して動作時の放熱量が少なく、既存のシステムよりも高いコスト効率で、軽量、小型、高効率、かつ省エネルギーの8チャネル・オーディオ・システムを実現するとしている。