GMがリストラ…低所得者向け住宅ローンの破綻で

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GMがリストラ…低所得者向け住宅ローンの破綻で
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アメリカ国内でのピックアップ、フルサイズトラックの販売不振が続いている。この状況を受け、GMはカナダ、オンタリオにあるシボレー『シルバラード』、GM『Cシエラ』の組み立て工場の第3シフトを、2008年1月から完全カットに踏み切る、と発表した。このあおりを受け、今年中に1000人がリストラとなる。

しかし、今回のリストラは通常に行われているリストラとはやや性格の違うものだ、という指摘が上がっている。現在アメリカで問題となっている低所得者向け住宅ローンの破綻が、今回のリストラの遠因だというのだ。

その理由というのが、住宅バブルがはじけ、新設住宅の数が激減していることで、住宅建設従事者が一般的に利用しているフルサイズトラックの需要が極端に落ちたこと。同様のリストラの動きはフォードにも見られており、住宅バブルの崩壊が自動車業界にまで影響を及ぼしつつある。

GMではこうした要因によるピックアップトラックの需要減は2009年一杯続く、と予想しており、関連業界にも悲観的な見方が強まっている。

さらに、アメリカでは住宅価格が右肩上がりだったことから値上がりした住宅の資産分でローンを組み車を購入する、という流れがあったが、今後はそれが望めなくなるため、自動車販売全体が来る数年でかなり落込む、との見方まである。住宅バブルに端を発した不況スパイラルが懸念されている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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