18時間後でも酒は残る---前夜の飲酒が原因の事故で実刑判決

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今年5月、千葉県八街市内の市道で軽乗用車を飲酒運転し、路肩を縦列で走っていた自転車3台に衝突、2人を死傷させたとして業務上過失致死傷など罪に問われていた25歳の男に対する判決公判が4日、千葉地裁で開かれた。裁判所は懲役3年の実刑を命じている。

問題の事故は今年5月18日夜に発生した。八街市文違付近の市道で、道路左側の路肩を縦列で走行していた自転車に対し、後ろから走ってきた軽乗用車が衝突した。自転車は転倒、最後部に位置していた15歳の男子高校生が頭部強打で死亡、もう1人も打撲などの軽傷を負った。

クルマを運転していた男からは、呼気1リットルあたり0.6ミリグラムのアルコール分を検出。警察では業務上過失致死傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で逮捕していたが、男は「酒を飲んだのは事故当日の午前3時ごろまでで、その後は一切飲んでいない」と主張していた。飲酒終了から事故までには約18時間のブランクがあり、公判でも飲酒状況が争点となっていた。

4日に行われた判決公判で、千葉地裁の古田浩裁判官は「被告は事件前夜の酒が残り、事故当時は酒に酔った状態だった」と認定した。その上で裁判官は「酒気帯び運転で若い命を奪った結果は重大である」として、被告に対して懲役3年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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