住友電気工業と同社100%出資子会社の住友電工焼結合金は、ドイツの焼結部品メーカーであるクロイス・ヨーロッパを買収すると発表した。
クロイス欧州社の出資者であるクロイス・ギアーズ・アンド・プロダクツと住友商事グループとの間で持分売買契約を締結し、持分のうち、40%を住友電工が、60%を住電焼結が取得する。買収の手続完了は、今年9月末の予定だ。
住友電工グループは、焼結部品事業を日本・北米・アジアを中心としてグローバルに展開しており、世界各地の自動車メーカー、エアコンメーカー、部品メーカーなどに各種製品を提供している。今回、ポーランド、チェコとの国境近くにあるクロイス欧州社を買収することで、自動車関連市場の成長が著しい東欧を含む欧州市場に対応する生産拠点を新たに確保し、世界主要市場での供給体制を強化する。
これにより、日系自動車メーカーの現地化ニーズへも迅速に対応していくとともに、欧州でのプレゼンスの向上を図り、ビジネスチャンスの獲得を目指す。