旭硝子は、子会社の旭ファイバーグラスのガラス短繊維事業、工業材料事業を新設分割して新設会社の全株式を譲渡すると発表した。
旭硝子では、中期経営計画で、主要事業領域での経営資源を集中することを掲げており、事業ポートフォリオの見直しと経営資源の再配分について継続的に検討している。
旭ファイバーグラスは、主に日本国内で住宅用断熱材に用いられるガラス短繊維や工業材料であるガラス繊維強化熱可塑樹脂などを製造・販売しているものの、今後旭硝子グループとして積極的に資源投入を図る事業分野とのシナジーが少ないと判断した。コア事業への経営資源の集中という経営方針から、旭ファイバーグラスのガラス短繊維やガラス繊維強化熱可塑樹脂などの事業を譲渡する。
事業譲渡では、現在の旭ファイバーグラスの主要事業であるガラス短繊維事業、工業材料事業を同社から新設分割した上で、新設会社「旭ファイバーグラス」に全株式を譲渡する。主要事業以外の非営業資産を保有することとなる分割会社の旭ファイバーグラスはAGCエステートに社名を変更して全株式を旭硝子が保有する。