VW、次のステップは米国内生産?

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アメリカ本社をデトロイトからヴァージニア州に移転する計画を発表したばかりのVWだが、次なる計画は米国内での組み立て工場建設だという。

この工場でアメリカ向けの車を生産するのか、あるいは人気モデルを生産し世界へ輸出するのか、が焦点となっている。米国で生産、ヨーロッパや日本で販売、というプランは継続的なドル安傾向から生まれた発想だ。

全体的に不振の傾向があるVWでは、2010年までにグローバル販売台数を現在の600万台から800万台に増やすことが悲願となっている。米国内での工場建設は、その目的のためには欠かせないパズルのピース、と捉えられている。

これまで米国内で販売する車はほぼヨーロッパからの輸入で補って来たVWだが、ユーロ高、ドル安が影響し、過去2年間でVWオブアメリカの赤字額は20億ドルに上っている。

そんなVWが現在期待をかけているのが、フランクフルトで発表した新しいコンパクトカーコンセプト、『up!』だ。数年内には市販バージョンが発表される予定もあり、またup!のプラットフォーム、「ニュー・スモール・ファミリー・プラットフォーム」を流用した2つ目のコンセプトが東京モーターショーで、3番目のコンセプトが11月のロサンゼルスモーターショーで発表される見込み。

しかし米国内では高級セダン『フェイトン』が販売ラインナップから外されるなどの動きもあり、またヨーロッパで近い将来に発売予定のピックアップトラックも米国内での販売には消極的な模様。VW内でも今後の米国での位置づけにまだ迷いがある、というのが現状のようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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