石原知事構想の1つである「チャレンジ三宅島'07年三宅島モーターサイクルフェスティバル」(11月16日−18日)の開催が危ぶまれている。開催2か月を切った現在も、イベント参加の概要を発表できないままだ。
実行主体の東京都総務局と三宅村復興政策室、および三宅島オートバイレース実行委員会事務局は、三宅島に渡る観客のための参加要項を9月18日に公表するはずだった。
空港閉鎖中の三宅島への交通手段は、片道約7時間の大型客船だけで、排気量250cc以下のバイクまでしか積むことはできない。イベント開催のためには貨物船を貸し切るなど特別な対策が必要で、そのため一般参加の要項を少しでも早く発表することが、より多くの参加者を集め、三宅島復興という目的につなげることができる。
東京都総務局も、「イベント60日前には要項をまとめないと参加者への告知ができない」と、最終期限を9月18日と定め調整を進めてきた。それがこの有様だ。
「大まかな料金設定も決まり、18日にはツアーパッケージとして販売されるものだとばかり思っていた。すでに三宅島の宿泊施設は確保してあるのに」と、三宅村の三宅島オートバイレース実行委員会事務局関係者は、落胆の色を隠さない。
総務局長の大原正行氏は「東京マラソン」でも大会組織委員会の監事を務めている。開催は来年2月だが大会概要は発表済みだ。どちらも石原構想のイベントだが、この手際の違いは何を意味しているのだろうか。