自動車技術会が主催する『第5回 全日本 学生フォーミュラ大会』が、12日より15日まで静岡県袋井市で開催された。61校も参加する大規模な大会となり、総合優勝は885.48点を獲得した上智大学のソフィアレーシング。
競技種目は、車検、静的審査、動的審査の3項目からなる。さらに静的審査はコスト、プレゼンテーション、デザインの3種目から、動的審査はアクセラレーション(加速性能)、スキッドパッド(旋回性能)、オートクロス(短距離の総合性能)、エンデュランスおよび燃費(長距離の総合性能)の4種目から構成される形だ。
配点はコスト100、プレゼン75、デザイン150、アクセラレーション75、スキッドパッド50、オートクロス150、エンデュランス350、燃費50だ。合計で1000点である。
優勝した上智大学を項目別に見ると、コスト71.04、プレゼン75、デザイン150、アクセラレーション61.08、スキッドパッド48、オートクロス150、エンデュランス+燃費(分割して発表されていない)330.37。プレゼン、デザイン、オートクロスで満点をマークしており、そのほかも平均して非常に高いのがわかる。
一方、惜しくも2位となった国士舘大学は、コスト、アクセラレーション、スキッドパッド、エンデュランス+燃費で上智を上回っていたのだが、プレゼンが上智の半分以下、デザインとオートクロスで約25点ずつ差をつけられたのが、トータルで響いている。コストなどは、提出すべき用紙があり、記入に不備がある場合は大きく減点となってしまう。同コンペティションは、そうした書類の完備もポイントとなるのだ。