トヨタ『ランドクルーザー』といえば海外だけではなく、日本国内においても車両盗難の被害に合いやすいクルマとして有名だ。新型にフルモデルチェンジするにあたり、その点も進化しているのだろうか。
商品開発本部の金井俊彦さんは「新型ランドクルーザーには、今まで海外向けに設定されていた盗難防止のアイテムを日本仕様にも標準装備しています。イモビライザーはもちろん、レッカー車やクレーン車での車両持ち出しに有効な傾斜センサーや、不正に車内に不審者が入ったときに作動する侵入センサーなどが装備されています」という。
「また、サイレンもバッテリー内蔵式となっていますので、メインのバッテリーが外された場合や、ハーネスを切断された時にも警報を鳴らしてくれるようになっています」
さらにメーカーオプションで設定されるナビも、『G-BOOKアルファPro』対応式のHDDナビなので、車両位置追跡や、24時間体制ではないものの警備員の派遣が可能となっている。
新しいシステムを用意しても、クルマ泥棒も素早く次の対応を考えてくるので、新型ランドクルーザーのシステムも万全とはいえないかもしれないが、メーカー純正として装備できるものは、すべて装備されているようだ。できればレクサス車のように、車両追跡なども24時間体制にしてくれればありがたい。