違反歴の多さで酌量されず、禁固の実刑に

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今年6月、長野県上田市内の信号待ちをしていた車列に対し、後続の大型トラックが突っ込み、6人を死傷させたとして業務上過失致死傷罪に問われた26歳の男に対する判決公判が9月27日、長野地裁上田支部で開かれた。裁判所は禁固2年6か月の実刑を命じている。

問題の事故は今年6月6日の午前9時50分ごろ発生した。上田市芳田の市道(通称:浅間サンライン)で信号待ちのために停車していたクルマの列に対し、後ろから走ってきた大型トラックが追突。車両6台が関係する多重衝突に発展した。

最後部に位置していた軽乗用車は道路脇の水田に弾き飛ばれて大破。乗っていた女性2人が死亡。他の4台に乗っていた4人が骨折や打撲の重軽傷を負っている。警察では大型トラックを運転していた26歳の男を逮捕。前方不注意が事故の原因として、検察も同罪で起訴していた。

9月27日に開かれた判決公判で、長野地裁上田支部の川口泰司裁判官は「事故は被告の前方不注意が原因で発生した」と認定した。その上で裁判官は「被告は以前からの違反歴も多く、今回の事故も前方を注視するという運転の基本を怠ったことで起きた。その過失は重大で、情状を酌量する余地もない」として、禁固2年6カ月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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