【東京モーターショー07】トヨタ i-REAL …未来のモビリティを予感

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京モーターショー07】トヨタ i-REAL …未来のモビリティを予感
【東京モーターショー07】トヨタ i-REAL …未来のモビリティを予感 全 8 枚 拡大写真

一人乗りの三輪コミュータ、トヨタ『i-REAL』は、モビルスーツを連想させる斬新なデザインやユニークな動きで大人気を博した2003年の『PM』、2005年の『i-unit』、『i-swing』に続く、同社のパーソナルモビリティシリーズの第4作。

「REAL」という車名を見てもわかるように、今回は車道ではクルマと、歩道では歩行者と実際に共存できることを目指している。従来モデルは閉じられた空間での遊びの域を出なかったが、i-REALの位置づけは実用車なのだ。

三輪の配置を前作までとは逆に、前2輪、後1輪とした。このレイアウトで、車道を走るときのスタビリティは飛躍的に上がったという。動力性能も一般道であれば、交通の流れに後れを取るようなことはない。

歩道を走るときは、直立に近いディメンションとなり、最高速度は6km/h、すなわち電動シニアカーと同レベルとなる。ボディには接触センサーが仕込まれ、人間と接触した場合は即座に停止するよう工夫されている。

航続距離は1充電あたり約30kmで、充電にかかる時間は1.5 - 2時間程度。実際に発売にこぎ着けるためには、法改正などさまざまなハードルを越えなければならないが、ハードウェアとしてはかなり煮詰まってきている。東京モーターショーのトヨタブースでは毎日、このi-REALによるパフォーマンスが披露される。未来のモビリティを予感させるその動き、ぜひナマで見ておきたい!

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. 初公開の『黒いプレリュード』に「ワクワクしますな!」、SNSで高評価集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る