母親殺害の被告、「刑事責任能力あり」と精神科医証言

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走行中のクルマのハンドルを強引に切って対向車との衝突を誘発、運転していた母親を殺害したとして、殺人や傷害の罪に問われている29歳の女に対する第2回公判が7日、秋田地裁で開かれた。捜査段階で簡易精神鑑定を行った医師が証言を行っている。

問題の事故は今年3月22日午前に発生した。秋田県男鹿市脇本田谷沢要沢付近の県道を走行していた54歳女性の運転する乗用車が対向車線側に逸脱。対向車線の普通トラックと正面衝突した。双方の車両は大破し、乗用車を運転していた女性が首の骨を折って死亡。対向のトラックを運転していた43歳の男性も右足骨折の重傷を負った。

その後の調べで、事故は乗用車の助手席に同乗していた29歳の女がハンドルをつかみ、故意に衝突させていたことが判明。殺人や傷害容疑で逮捕・起訴されていた。

7日に開かれた第2回公判には、捜査段階で簡易精神鑑定を行った精神科の医師が検察側の証人として出廷。「被告には鎮痛剤(ペンタジン)の影響による中毒症状がみられるものの、幻覚や妄想などの精神障害はみられない」として、刑事責任能力を有していると証言している。

弁護側は「境界性人格障害(ボーダーライン)から精神障害となり、刑事責任能力は無い」と主張しているが、これに対しては「証言者が被告の母親のみで、伝聞をまとめただけに思える」、「薬物中毒から一時的に人格障害に近い状態になった」として、弁護側主張に否定的な見解を示した。

《石田真一》

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