神戸製鋼と米国SDI、次世代製鉄法の商業機プロジェクトを次世代製鉄法開始

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神戸製鋼所は、米国電気炉メーカーのスチール・ダイナミックス(SDI)は、神戸製鋼が開発した次世代製鉄法「ITmk3」による年産50万トンの粒鉄(アイアン・ナゲット)製造プラントを建設し稼動させることで合意したと発表した。建設地は米国・ミネソタ州ホイット・レイクスで、2009年中頃に操業を開始する予定。

ITmk3は、従来の高炉法とは全く異なるプロセスで、高品位のアイアン・ナゲットを短時間で製造することができる次世代製鉄法。神戸製鋼は2004年7月にこの技術を確立し、SDI社とともに商業機第1号の建設に向けた検討を進めて、今回合意に達した。

プロジェクトでは、神戸製鋼とSDIが合弁会社MND社を設立し、ITmk3プロセスのプラント操業と管理、アイアン・ナゲットを販売する。神戸製鋼は2000万ドル、SDIが8500万ドルをそれぞれ出資する。プロジェクトの総工費は2億3500万ドル(約260億円)の予定。

神戸製鋼は、ITmk3プロセスのライセンスを供与し、エンジニアリングと主要な機器の供給、指導員の派遣などを行うほか、プラントの操業を通じて、設備及び操業技術を蓄積する。

SDIは、同プラントで生産されるアイアン・ナゲットの全量を引き取り、自社の電炉工場で鉄源として使用する。また、SDIはプラント建設予定地近隣の休眠鉱山を買い取り、新たに選鉱設備などを稼動させることにより、プラントに鉄鉱石を供給する予定。

《レスポンス編集部》

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